柴又といえば、誰もが思い浮かべるのが柴又帝釈天に、映画『男はつらいよ』ではないでしょうか。
駅から柴又帝釈天に続く参道は、いかにも下町風の店舗が軒を連ねていて、多くの人で賑わっています。実際に映画のロケで使用された店舗も多く、ファンの聖地としても名高いです。
今回は、そんな懐かしさいっぱいの柴又エリアの名所を10か所紹介していきます。
1. 題経寺(柴又帝釈天)
柴又デートの必訪スポット
柴又帝釈天の名で有名な日蓮宗の寺院です。開基は寛永6(1629)年と古く、2名の僧によって開創されました。18世紀末ごろから、帝釈天が信仰を集めるようになり、その頃からこの名前で呼ばれるようになったようです。
この帝釈天ですが、実は行方不明になっていた時期がありました。しかし、本堂の修理をしたときに棟の上から発見され、それが60日に1度の庚申の日だったことから、柴又帝釈天では庚申の日を縁日と定めるようになりました。
普段はそのお姿を拝見することはできませんが、縁日のみご開帳され、本尊の前でお参りすることができるようになります。もし、日が合うのであれば、この日を狙って柴又デートに訪れてみてはいかがでしょう。
庚申の日がいつなのかよくわからない場合は、事前にインターネットなどで調べてみてください。普段は拝見できないお姿だけに、なんだか得した気分になれますよ。
名称 / 予約 | 題経寺 (柴又帝釈天) / 公式サイト |
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電話番号 | 03-3657-2886 |
住所 | 東京都葛飾区柴又7-10-3 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩3分 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
料金・予算 | 無料 |
2. 帝釈天参道
柴又デートならではのレトロ散策を満喫
京成柴又駅と柴又帝釈天をつなぐ約200メートルの参道です。通りの両脇には、レトロな雰囲気の店舗がいくつも軒を並べています。
土産物屋、食べ物屋など、どこか懐かしい空気に包まれており、見てるだけでも楽しいですし、木造の建物は写真映えもします。なかには映画『男はつらいよ』のロケ地として実際に使用された店舗もありますよ。
食べて、見て、写真を撮ってと、大忙し!山本亭、とらや、川千家、大和屋といった店舗は特に有名で、いつ行っても行列ができています。
名称 / 予約 | 帝釈天参道 / 外部サイト |
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電話番号 | |
住所 | 東京都葛飾区柴又7丁目 |
アクセス | 「柴又駅」よりすぐ |
営業時間 | 店舗により異なる |
定休日 | 店舗により異なる |
料金・予算 | 店舗により異なる |
3. 柴又公園
穏やかなお散歩デートが楽しめる公園
柴又帝釈天の南東に位置する葛飾区の公園。江戸川に面し、対岸の千葉とを結ぶ渡し船は江戸時代から続く貴重なもので、矢切の渡しとして知られています。
公園内には、「葛飾柴又寅さん記念館」や「山田洋次ミュージアム」、「山本亭」などがあっていつも多くの人が訪れています。
芝生が敷き詰められた広場は、寅さんのトレードマークの帽子やかばんを模したベンチなどがあちこちに設置されています。どれだけ見つけられるのか、一緒に来た人と競ってみてもおもしろいのではないでしょうか。
春頃には、芝桜やツツジも咲きます。川から吹き込む風が気持ちいので、ぜひ散策してみてください。
名称 / 予約 | 柴又公園 / 公式サイト |
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電話番号 | |
住所 | 東京都葛飾区柴又6-22-19 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩8分 |
営業時間 | 常時開園 |
定休日 | 無休 |
料金・予算 | 無料 |
4. 葛飾柴又寅さん記念館
柴又といえば寅さん!
映画『男はつらいよ』の世界を忠実に再現した記念館で、あまりの再現度に、実際に映画の中に入ってしまったような気になるほどです。
それもそのはず、館内は、実際に映画で使用された、柴又の団子屋「くるまや」のセットがそのまま移設されているからです。寅さんたちのコミカルなやりとりが目の前で繰り広げられているような気になりそうですね。
他にも寅さんが欠かさず持っていたトランクなど、劇中で使用された小道具が展示されているので、じっくり見てみてはいかがでしょう。
寅さんのファンはもちろん、まだ寅さんの映画を見たことがない人でも楽しめます。もしかしたら、これを機会に映画のファンになるかも?
名称 / 予約 | 葛飾柴又寅さん記念館 / 公式サイト |
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電話番号 | 03-3657-3455 |
住所 | 東京都葛飾区柴又6-22-19 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩8分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 第3火曜日 |
料金・予算 | 一般:500円 |
5. 山田洋次ミュージアム
柴又に来たら気軽に足を運びたいデートスポット
寅さん記念館のすぐ隣、『男はつらいよ』の原作・脚本・監督を務めてきた山田洋次監督が、半世紀にわたって築き上げてきた作品や映画作りへの思いを14つのテーマでつづった記念館です。
「家族とは」「教育とは」など、独立したテーマは、映画の世界観を通して、監督が伝えたかったことが表現されています。
日本人が大切にするべきものはなにか、幸せとはなにか?普段は忘れがちな大切なものを思い出させそう。大切な人と一緒に訪れてみてはいかがでしょう。
名称 / 予約 | 山田洋次ミュージアム / 公式サイト |
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電話番号 | 03-3657-3455 |
住所 | 東京都葛飾区柴又6-22-19 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩8分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 第3火曜日 |
料金・予算 | 一般:500円 |
6. 山本亭
大正ロマンの優しい空気に触れる
大正時代の終わりに建てられた洋風建築で、和洋折衷の作りが特徴です。もともと、カメラ部品メーカーの創立者の住居として建てられたもので、大正15年にこの地に移転した後、増改築を繰り返し今に至ります。
当時は、洋風の建築技法を建物に取り入れることが流行しており、その佇まいを今に残す貴重な建物として、区の登録有形文化財に指定されています。他の建物と同じく、柴又公園の中にあり一般開放されていますよ。
喫茶室では、抹茶やコーヒーと一緒にお茶菓子をいただくことができます。大正浪漫の優しい雰囲気に包まれながら、ゆったりとした時間を過ごしてください。
名称 / 予約 | 山本亭 / 公式サイト |
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電話番号 | 03-3657-8577 |
住所 | 東京都葛飾区柴又7-19-32 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩8分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 第3火曜日 |
料金・予算 | 100円 |
7. 矢切の渡し
のんびり乗船デートが楽しめる
東京都葛飾区側と千葉県松戸市側を小さな船で結ぶ連絡船です。江戸時代初期、建築技術や防衛上の問題から、江戸川には今ほど多くの橋は架かっていませんでした。
そのため、各地で川を渡る連絡船が多く運行されており、町民の足として活躍していました。しかし、明治初期頃からいくつもの橋がかかるようになり、次第に定期連絡船は廃止されるよう。
江戸川で唯一残っているのが、この矢切の渡しです。歌謡曲『矢切の渡し』として歌われ、『男はつらいよ』のヒットと相まって年間何十万人もの観光客が川を渡ります。当時の町民が見ていたであろう景色を体感してみてください。
名称 / 予約 | 矢切の渡し / 外部サイト |
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電話番号 | 047-363-9357 |
住所 | 東京都葛飾区柴又7-18先 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩10分 |
営業時間 | 10:00~16:00 ※12月~3月上旬は土日祝のみ運航 |
定休日 | 12月~3月上旬の平日 |
料金・予算 | 中学生以上:200円、小学生以下:100円 |
8. 柴又門前とらや
柴又に来たら名物の草だんごを食べよう
昭和20年に柴又屋という名前で帝釈天参道に創業、名物草だんごは毎日多くの人が買い求めます。初期の『男はつらいよ』では、主人公・寅さんの実家として使用された店で、店内にはたくさんのポスターが貼られています。
店内はレストランも兼ねており、天丼、カレーライスなどどこか懐かしい感じのするメニューが多く用意されています。イチオシはやはり草だんごでしょうか。
北海道産の甘さを抑えた小豆を使用した自家製のあんこは、よもぎの香りがほどよく美味しいです。お土産での購入はもちろん、店内で食べることも可能です。お茶のお供にぜひご賞味ください。
名称 / 予約 | 柴又門前とらや 公式サイト / 食べログ |
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電話番号 | 03-3659-8111 |
住所 | 東京都葛飾区柴又7-7-5 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩10分 |
営業時間 | [月~金] 10:00~17:00 [土日祝] 9:00~17:30 |
定休日 | 不定休 |
料金・予算 | ~1,000円 |
9. 川千家
老舗の名店で絶品のウナギ料理に舌鼓
柴又帝釈天参道に面するうなぎを中心とする川魚料理の専門店。創業は安永年間(1872~1781)で、柴又帝釈天の参拝者に新鮮な川魚を振る舞っていた老舗の料亭です。当
時は宿泊施設も兼ねていたので、店内はとても広く宴会用の部屋も用意されています。ここも映画『男はつらいよ』に何度も登場している店舗で、結婚式場としても使用されたことがありました。
他にも多数メディアで取り上げられています。有名店で、絶品のうなぎ料理に舌鼓を打ってみてください。
名称 / 予約 | 川千家 / 公式サイト / |
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電話番号 | 03-3657-4151 |
住所 | 東京都葛飾区柴又7-6-16 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩3分 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 無休 |
料金・予算 | [ランチ] 3,000円~4,000円 [ディナー] 5,000円~6,000円 |
10. 大和家
長年愛され続ける絶品の天丼をご賞味あれ!
柴又帝釈天参道の駅が近くにある老舗天丼屋さんで、ここも映画『男はつらいよ』で何度も登場しているお店です。店先で具材を揚げていて、その前にはいつも多くのお客さんで賑わっています。
メニューは天丼と天ぷらのみで、独特のタレが自慢。一度食べたら癖になる味で、リピーターのお客さんがすごく多いようです。昼時は行列ができていますが、お客さんの回転が早いので意外と待たずに入れます。
手頃な値段ということで、若いお客さんの数も多いです。いかにも下町風の、懐かしい味が嬉しいです。
名称 / 予約 | 大和家 / |
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電話番号 | 03-3657-6492 |
住所 | 東京都葛飾区柴又7-7-4 |
アクセス | 「柴又駅」より徒歩2分 |
営業時間 | [ランチ] 11:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
料金・予算 | [ランチ] 1,000円~2,000円 |
若いカップルも意外と多い柴又エリア
どこか懐かしさを感じる町並みは、多くの人を惹きつけます。実際に行ってみて驚いたのは、映画をリアルタイムで見ていなさそうな人たちが多くいたことです。
きっと、寅さんの世代を超えて愛されるキャラクターが柴又に足を運ばせるのでしょう。もしこの記事が柴又に訪れるきっかけになれば嬉しいです。柴又エリアの魅力を存分楽しんでください。