少し前になりますが、「ゼクシィ」が行ったアンケート調査「カップルのホンネ通信vol.54『今や常識?結婚前の同棲』」によると、結婚前に同棲を経験したカップルは7割にもおよぶ結果になりました。
また、同棲経験者に「あなたはこれから結婚する人に同棲を勧めますか?」と聞いたところ、68%の人が勧めると回答し、勧めないと回答した人はわずか3%のみという結果に。
では何故多くのカップルが結婚前に同棲し、同棲経験のある先輩方は人にも勧めるのでしょうか?そこには3つの大きな理由があったのです。
理由1:毎日一緒にいることで二人の絆が深まる
同棲の一番分かりやすいメリットは「一緒にいられる時間が増える」ということ。お互いに忙しかったり、生活リズムが違うカップルでも、一緒に住めば毎日二人の時間を共有することができます。
会話を楽しみながら食事をしたり、テレビを見ながら感想を話し合ったり、寝食を共にすることで相手との距離が縮まり、二人の絆がよりいっそう深まります。
理由2:生活費を節約できるので、結婚資金を貯めやすい
お互いに一人暮らしをしているのであれば、同棲は生活費の節約につながります。同棲したからといって、家賃や食費が倍になるわけではありません。また、外出しなくても会えるので、デート代の節約にもなります。
結婚指輪、結婚式、新婚旅行など、結婚には多くのお金がかかるもの。節約したお金を貯金に回せば、理想の結婚生活の実現に近づきます。
ただし、生活費をはじめ、お金の問題に関してはトラブルの原因にもなりやすいので、あらかじめ二人の間でしっかりルールを決めておくことが大切です。
理由3:同棲しなければ分からない相手の性格や生活習慣がある
どんなに長く付き合っても、寝食をともにしないと相手の細かな生活習慣まで知ることはできません。そして育った環境が違えば、お互いの生活習慣の違いは様々なところで生じます。掃除の頻度や洗濯の仕方、トイレの使い方、お風呂の入り方、食の好み、金銭感覚などなど……細かいことまで挙げたらきりがありません。
また、同棲を始めてしばらくすると、緊張感が薄らぎ、お互いの素の性格が出てきます。そこで初めて気づく相手の長所もあれば、短所も見えてくることでしょう。
なかには、相手の性格や生活習慣をどうしても受け入れることができず、破局を迎えてしまうカップルも少なくありません。しかし見方を変えれば、性格の不一致を結婚前に気づけたとも考えられます。別れてしまったことよりも、結婚してから「こんな人だと思わなかった」と後悔して離婚に至るほうがよっぽどダメージが大きいと思いませんか?
最後に:同棲は、生涯のパートナーとして尊重し合えるか見定める大切な期間
一緒に暮らすようになると、二人の絆が深まっていく反面、それまで気付かなかった相手の短所が目についたり、生活スタイルの違いからストレスを感じることがあります。
生活を共にするためには、相手との違いを受け入れ、欠点をお互いに改善し合う必要があります。大切なのは、自分との違いを否定するのではなく、尊重し、お互いに納得のいく折り合いをつけることです。
多くのカップルは「好きな人ともっと一緒にいたい」という思いだけで一緒に住み始めますが、同棲は、相手の性格や生活習慣を受け入れることができるか見定めるための大切な期間でもあるのです。