恋愛において駆け引きは重要な要素です。
「今度の休日遊びに行こうよ」とストレートに誘って、相手が引き受けてくれれば誰も苦労はしません。それどころか、ただやみくもに誘うだけでは、せっかくのチャンスをみすみす逃してしまうこともあります。
男性からにしろ、女性からにしろ、誰だって自然な流れでデートに誘いたいと思うのは当然ですが、ではどうやって誘えば相手はYESとうなずいてくれるのでしょうか?
好きな人を必ずデートに誘える“魔法の言葉”なんてものは存在しませんが、これから説明する7つのテクニックを利用すれば、相手が「YES」と言ってくれる確率を劇的に高めることができます。
- 目次
- はじめに:関係が浅い人は、まずはグループ付き合いから始めよう
- イエスセット話法:相手に「うん」と何回か言わせてからデートに誘う
- ダブルバインド:どちらを選択してもデートに行ける質問法
- カチッサー効果:理由をこじつけてデートに誘う
- フット・イン・ザ・ドア:小さな誘いからコツコツと
- ドア・イン・ザ・フェイス:一度わざと断らせてからデートに誘う
- 返報性の原理:相手に頼みごとをされたときはデートに誘うチャンス!
- 心理的コストの減少:相手の趣味に合わせたデートプランを考える
はじめに:関係が浅い人は、まずはグループ付き合いから始めよう
普段あまり会話もしないような間柄の相手にいきなりデートを申し込んでも、OKをしてもらえる可能性はほとんどありません。最低限、日常会話くらいはする関係性を築いてからデートに誘うようにしましょう。
もし、かるい会話くらいはするけれど、そこまで深い付き合いではない人をデートに誘いたい場合は、まず共通の知り合いと一緒に出掛けるところから始めましょう。
いきなり2人きりで会おうとしたら相手も警戒してしまいます。グループであればOKをもらいやすいし、会話が途切れる心配もありません。グループ付き合いを繰り返すうちに、自然と相手との距離も縮まり、2人きりでのデートにも誘いやすくなります。
1. イエスセット話法:相手に「うん」と何回か言わせてからデートに誘う
イエスセット話法とは、相手が「YES」と答えるような質問をいくつか繰り返した後に、本来の要求を伝えて、相手にイエスと言わせるテクニックです。
人には「一貫性の法則」があり、何度も「YES」と答えていると、普段なら「NO」と言う内容であっても、つい「YES」と答えてしまう心理を利用したものです。これを恋愛に応用すると、
うまくいくとこうなります。しかし、相手に連続して肯定的な発言をさせる質問を繰り返すのはなかなか難しいこと。あまり多く質問してしまうと難易度が上がるばかりか、本題に入りにくくなってしまうので、質問は3~4つ程度にとどめるようにしましょう。
2. ダブルバインド:どちらを選択してもデートに行ける質問法
ダブルバインド(二重しばり)とは、相手に2つの選択肢を与えるが、どちらを選んでも自分が望んでいる結果になる誘導テクニックです。
例えば食事に誘いたいとき、「仕事終わりに食事でもどう?」と聞いた場合、選択肢が[行く][行かない]の2択なので、断られてしまう可能性が高くなります。
そこで、ダブルバインドを活用した誘い方をすると、「仕事終わりにフレンチかイタリアン食べに行こうよ」となります。このように食事に[行く]ことを前提にして誘い、選択肢を[フレンチ]か[イタリアン]にしばっているので、どちらを選択しても食事には行けることになります。
このように相手に選択肢を与えているけれども、どちらを選択しても本来の要求が通るようになっているのがポイントです。ただし、ダブルバインドは急に使うと、相手に強引な印象を与えてしまいかねないので、会話の流れの中で自然に使うように心がけましょう。すでに説明したイエスセット話法と組み合わせて使うのも効果的です。
ダブルバインドは、デートに誘うのに非常に有効な手段ですが、少し強引な誘い方でもあります。約束の日程を伸ばすとドタキャンされる可能性も高くなるので、なるべく期間を空けないようにしましょう。
3. カチッサー効果:理由をこじつけてデートに誘う
カチッサー効果とは、人に頼みごとをするとき、どんな内容であれ理由をつけてお願いすると、承諾されやすくなる心理効果をいいます。
これを実証した心理実験があります。「先にコピーをとらせてもらえませんか?」とお願いをしたところ、許可してくれ人の割合は60%程度でした。しかし、「5枚だけなんですが、コピーをとらなければいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」というよく分からない理由を伝えただけで、承諾率は93%にまで達したそうです。
デートに誘う時も、「今度の日曜日、一緒に映画見に行かない?」とただ誘うのではなく、「見たい映画が今週で公開終了だから一緒に行かない?」と理由をつけて誘うようにしましょう。
4. フット・イン・ザ・ドア:小さな誘いからコツコツと
フット・イン・ザ・ドアとは、引き受けやすい小さな頼みごとから、徐々に大きな要求を通していく心理テクニックです。一度ドアを開けて足を踏み入れてしまえば、商品を売ることができるというセールスマンのテクニックに由来します。
デートに誘うときも、「今週の日曜日、遊園地でも行こうよ」と最初から大きな要求をするのではなく、「相談したいことがあるんだけど、30分だけカフェで話せない?」と、まずは相手が気軽に受け入れてくれそうなお願いから積み重ねていきましょう。
5. ドア・イン・ザ・フェイス:一度わざと断らせてからデートに誘う
ドア・イン・ザ・フェイスとは、最初にわざと大きな要求をして、相手が断った後すぐに、本来の小さな要求を出す心理テクニックです。
人は要求を拒否した後、罪悪感から「次に何かお願いされたら、引き受けてあげなくちゃ」という心理状態になり、次の頼みごとを受け入れやすくなります。また、大きな要求の後に小さな要求をされると、「相手が譲歩したのだから、自分も譲歩しなくちゃ」という心理が働くのです。
ただし、女性ならまだしも、男性がいきなり「次の休日に旅行でも行こうよ」などと誘ったら、”かるい人”とレッテルを貼られてしまう危険性もあるので、最初の要求もほどほどに抑えるようにしましょう。
6. 返報性の原理:相手に頼みごとをされたときはデートに誘うチャンス!
返報性の原理とは、人から何かしらの恩恵を受けたら、お返しをしなければならない気持ちになる心理作用のことを言います。
あなたが相手の相談にのってあげた後、仕事を手伝ってあげた後などにデートに誘えば、成功率を高めることができるのです。好きな人から何かお願いごとをされたときは、デートに誘うチャンスだということを覚えておきましょう。
7. 心理的コストの減少:相手の趣味に合わせたデートプランを考える
相手の好きな場所や趣味に合わせたデートに誘えば、OKをもらえる可能性は高くなります。これはお互いに共通の趣味であれば、他人を気づかう心理的な負担が減少するためです。
相手の趣味嗜好に合わせたデートに誘えるよう、趣味は何か、好きな食べ物は何なのか、休みの日は何をしているのか、日頃の会話の中から聞き出しておきましょう。
お互いの共通の趣味があるのがベストですが、もしなければ、自分も興味があるふりをして誘うことが重要なポイントになります。相手の興味がありそうなイベントが開かれているときは、デートに誘う口実にもなるしチャンスです!
まとめ
ここまで説明してきた、心理学を利用した7つのテクニックは、いくつかを組み合わせることによって、より効果を発揮します。なかには「YES」と答えるように誘導する少し強引なテクニックもあるので、「あまり計算高いことはしたくないな・・・」と思う人もいるかもしれません。
ただ、最初に申し上げたように、恋愛において駆け引きは重要な要素です。そもそもデートにこぎつけなければ、恋愛に発展することもありません。まずは、7つのテクニックを駆使してデートに誘い、スタートラインに立てるようにしましょう。